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君が僕らを悪魔と呼んだ頃

読了!





〜あらすじ〜

斎藤悠介はごく一般的な普通の高校生。友達とのエロ話にバイトに彼女に、ありふれたごく平凡な日常を送っていた。


だがある日、仲の良いバイト先の友人が背中に負っている"大きな火傷の痕"について

「お前がやったんだ」

とカミングアウト。
まるで身に覚えのない悠介だが、それは自身が記憶喪失に陥っている高校入学以前の出来事だと判明。



それから失った記憶を求め、まるで自分とはかけ離れた『悪魔』と呼ばれた過去と向き合い周囲の人間関係も何とやら〜…ってお話。青年誌レベルのエログロあり。



※以下ネタバレ


















マガポケで全話無料だったんで毎日ちょびちょび読み、ついに本日全話読了した訳ですが……まぁこれも『人の業』と言うやつなのでしょうか?



現実味が薄いながらも自らの過去と向き合い、懸命に生きた悠介の28年間。

ある人はそれを、因果応報や当然の報いだと言う。
またある人はそれを、不運と差別による人の醜さと捉える。

ここら辺は人それぞれで、作者が読者に対する問いかけでもあります。人は許されるべきか?








私的には最後の問いかけに対し、まぁ言っちゃなんだか中立的な意見ですねw


死すべき人間かどうか → 私や私の身内が被害にあった訳じゃないし関心無い。でも近くに住んでたら嫌だな。

生き続けるべきかどうか → 生きたいと思うなら生きれば良い。一ノ瀬さんが生きることを願っているなら彼女の為に生きても良いのでは?
だが本質的には関わりたくない。近くに住んでたらry

許せるか → 現実味覚えないし被害者でもないので関心無い。当人達で決めてもろて…。

許せないか → 例えば今行われてるプーチンウクライナ進行を見る限りだと、人として私は彼(プーチン)を許せない。
だが悠介の行為は、私が住む地球の裏側で凄惨な戦いが行われているのと同じくらい現実味が無い。
結果善行も積んでて悪事も働いてないのであれば「許せない」と思う程の憤りはない。



彼が人間か 悪魔か → 人間でしょう。
歴史掘るとわかるが、有史以来人間は相当残酷です。様々な刑罰やハンムラビ法典のような極論、拷問器具や手法だなんてなにせ効率が良すぎる分、尚更人間の残虐性が理解できる。今のロシアの空爆や毒殺なんかもその通り。


だがそれでも良いところや美しい面もある。友情や愛情がそれを代表するところ。
戦争が行われている事実に対して1個人では何もできぬ虚しさを知り、それでも何かできることはないかと模索し行動するところ。心を痛めるところも同じ。








俯瞰ではこのように私も偉そうなこと言えるが、実際目の前で同じようなこと起きたら漫画の住人のように石投げてしまう可能性が大だな…笑


性悪説性善説だなんて愚かしいよ。
結局は環境によって白を混ぜたらより白くなり、黒を混ぜたらより黒くなるだけの半端な色だ。

そしてそれすらを大義名分にして納得や自己解釈、正当化してしまうんだから余程質が悪いwww
でもそれこそがおそらく人間なんだ。偉くも賢くもない、木の上でキャーキャー言ってる猿と変わらん。












なんでしょうかねこの感情は…?
"諦め"程諦めてもいないし"絶望"程望みも薄くない。"享楽"や"刹那"が一番近い感情か?


まぁなんの事はない。日々を退屈しないように楽しんで(モラルを守りつつ)、後は閻魔様に裁かれれば良いのではないでしょうか?
人の命や価値なんて人が勝手に付けてるだけでカスみたいな物だし、最終的には自分が『良い』と思えればそれで良いと思います。





まぁそのokラインが人によって大分異なったり戦争にも発展するのだがそれは別のお話😅

考えさせられたり読みごたえのある良い作品でした。
こういう自分と全く異なる心境を一応とはいえ解釈できるの、面白いよな〜。