2-0でZETA敗北。
個人的にこの負けは結構悪い負け方だったと感じる。理由を述べると少し長くなる。
まずZETAがTALON戦で苦しめられていたドライに再び苦しめられた点。
ZETAがドライを苦手とする理由として、言ってしまえば『チームコンセプトとしてそもそも苦手』。
ZETAの戦い方を見てもらうとわかるのだが、どこもカバーが効く 不用心な戦いをしない 当たる時はスキル合わせて複数で当たる と、かなりチームとしてちゃんとした戦い方。場合に応じてtenのエゴは許される。
これに関しては文句の付けようがない素晴らしいやり方。
できるだけリスクを排除して、当たる時も自分達が練習して準備してきた形で当たる。その上でLazのIGLも冴えてるのでぶつける形でも調子が良かった。普通に強いチーム。
だが逆にリスクを排し過ぎて配置が極端になり、読まれやすいのも事実。
この状態はプランとして別に悪くない。成功率の高いリテイクができるなら無用な戦いを避けて全員で当たるのも良い。
…だがそれを悉く失敗してるのがTALON PRX戦のZETAである。
成功率が高く手札として強力なセット、それを出す前に削られたり、出しても刺さらなくて負ける。そんなラウンドがここ最近多かった。
でも正直これについては私はあまり責めれない…w
対策や読みで通ると言えどそもそもドライ勝負というのは普通に"ギャンブル"。それをいけしゃあしゃあと最強が集う国際戦の場で何度もやる敵チームの方がおかしい。
いくらダブルピークを付けたとしてもアングルや置きaimが適切なら待ち側でも全然勝てる。悪い形で噛み合ったというか、明確にここがZETAの弱点なのだろう。
リテイクのセットが失敗するのは普通に改善点だが、ここは正直改善がかなり難しい部分。
スキルを入れるまでは良いがその後の撃ち合いトレードにフィジカルはレベルが上がるに連れて相当シビア。不利状況の癖に平然とクラッチ決める化物が沢山居るんですよ…😭
今までのPRX戦でもこういう展開があったが、その際はサイトを守る1人がめちゃくちゃ耐えたりスーパープレイをして乱し、その1人にメタってきた所を複数(チーム)で潰して相手の意思決定を惑わすことが多かった。
levの様な個人レベルの高いチームに対しても通じるということでチームの動きを重視してきた(多分)が、私はtenだけではなくsugarzeroもある程度自由にエゴ出させて良いと思う。耐えるポジションを消去法的にクリアされて順当に潰される光景は少し勿体ない…。
とは言え個人技で格付けするしかない程チームの動きが悪い訳ではない。
多少の個人裁量は必要だと思うが、形を変えれば守ることも可能だろう。ここはまぁ…次戦に期待ですね。
この対策に迷走して形がボロボロ崩れてしまったら恐ろしい。それが1つ悪い負け方と感じた点。
もう一点は単純に『撃ち合いでの負け』が多かった。
ドライだセットだ返しだなんだかんだと言いつつ、結局派生した撃ち合いに多く負けていた…。
lev戦でも感じたが、今年のvalorant世界大会優勝レベルのフィジカルはやたら高い…!
上に行けば行く程その力を求められ、相手のPRXはスミスが加入しその片鱗を見せていた。最終的にはこういう相手に対応していく必要がある為チームの形含めても抑えられなかったのは勝ち続けるにつれかなり響く。
まぁ単純な撃ち合いの強さ(aim)というより、タイミング読み含めた総合的な撃ち合いの強さ(フィジカル)だからゲーム進行上仕方ない部分もあるのだが…。でもこれを見るともしlev再戦しても轢き殺されて終わりの光景が目に浮かぶ。チームとしての課題はまだまだ沢山だ。
最後に個人で、depが気になる。
dep特有のセンスプレイでかきみだすデュエリスト強いし、ジェット レイズ ネオン と全種類担当できて前衛の立ち回りに特化させる考え方も良いのだが……やはり少し足りない部分があると思う。
depはムービングやエントリーとしては十分なのだが、オペレーターの扱いやドライでの戦いが他トップに比べると少し不足している。
堅い戦い方がチーム頼りというか……安定性に欠けている。チームと合わせる事、作戦を遂行する事に必死で足元が浮わついてるイメージ。地力をあまり活かせてない。
逆にこれがどのロールでもこなせているのがtenだ。
VCJで見られるmedusaの強気な動きは不要と捉えられることもあるが、個人的には全然ありだと思う。チームプレーだけでなく個人の要注意人物を作るのは大層プレッシャーになる。
だからワンチャンtenジェットありなのでは?と思うがどうなんすかねぇ……。
とりあえず現行ZETAでグイグイ単独でプレッシャーをかけれるジェット(デュエリスト)が居ないことは結構マズイと思う。ネオンは味方ありきだからdepで全然良い。
せめてレイズtenが見たいなぁ…。
まとめ
PRX戦はZETAに対し正解を色々考えさせる試合だったと思う。現状80点で足らない20点のところ鬼凸されたイメージ、だからと言って今から大幅な変更を加える訳にはいかない。
1位DRX 2位PRX でギリ3位行けたとしても、そこから先は全然難しいと感じる試合でした。
この体制で満足せず、今年1年やりきった後また新たに考える必要があるかもしれない。でもなんやかんや対策次第で勝ってしまいそうな気もする。
1マップ落として2マップ逆転して3マップギリ勝ちするZETAはファンとしてたまらねぇ…!(胃)