2-0でZETAの負け。順当に力の差を見せつけられましたね…。
試合通して、今のZETAと世界で戦えるGENGとの差があらゆる面で浮き彫りになったと感じました。
まずIGL。相手の優れたゲームメイクに対してこちらは何とも……。
と言うより、最近のZETAはチームのシナジー以上に『個人プレイで結果を出すことが求められている構成』を使う事が多いので、全体を通してのIGLより部分(ラウンド中の一瞬など)でのアドリブを重視した戦い方になってるんじゃないかと思います。
より今のメンバー5人全員コールにフィットしたゲームメイクにした。
ところが全然上手くいっていない!!!
この不調は私が思うに、ぶっちゃけ『今の5人に適した形じゃないから』だと思います。
5人コールという戦い方は2年前の再編後ZETAから導入しているやり方ですが……実際「ただコールすれば良い」と言う訳では当然ないだろう。
部分的にIGLに等しい目線や、デュエリストのキルを取る嗅覚(直感的に相手の乱れた配置を察知して崩しに行く力)が各々5人に備わっていたからこそできた戦い方だと思います。
振り返るとLaz depはIGL経験者、tenはvalo初期から当時国内有力チームでのデュエリストを担当〜の経歴、crowはLazと同じくこの道長いベテラン、sugarは一時期IGLに採用された程理解も深く頭の良い選手。
そこから2人抜けて、プロ初年度いきなりTier1リーグ参入のyuran、アカデミー時代はIGLに近いロールを担当していたかもしれないが国内優勝の去年はjoxjoに任せて守り 待ちのセンチネルだったhiroron。
ロールとしての基礎は問題ないかもしれないが、複雑怪奇なTier1での試合展開を負担するには未だ経験不足で、そこが機能の妨げになっているのではないか……。
IGLの次はやっぱフィジカルですね。
ここでは単純なフィジカルというより、ミクロやマクロに合わせてのフィジカル(少人数戦)も込めて。
まぁ一旦ZETAは置いといて、GENGの戦いを見て思ったのが『ミクロは勿論、マクロまで落としこんだフィジカルの活かし方が上手い』。
ザックリ言うと、一見気付かないがスルッと隙間から1pick取れるような地味に深いセットアップや、身体でぶつかる事を前提とした撃ち合いを使うタイミングが上手い。
雑に"世界2位との差"と書けば楽ですが、まぁそういう基礎 発展 応用と呼べるのが当然ながら上手い。
特に撃ち合う(ぶつかる)タイミングなんて一番基本的でありながら無難に最強なやり方である。相手の予想し得ない局面(もしくはやられたら困る)から、ピークと人数で潰す。
スキルも多く使わないし自分達から撃ち合いのテンポを掴めるのが良い。勝った時は試合通してのパフォーマンスにも繋がる。
それであって多彩なセットを持ち手札も豊富なんだから上手いよな〜。
こういう目に見えにくい部分も優秀なのが世界で戦えた証拠。ZETAと比べるとチームの基礎的なレベリングが段違いです。
抽象的な話になりすぎて私も書きながら少し困惑していますが、要は作戦 個人 アドリブにおいて個々のフィジカルを活かし易い戦い方ができている。
勝負に行きたい(行くべき)と思ってる選手が、よりスムーズにぶつかれる体制が全てにおいて整っている。それに繋がる環境構築や手札含めて上手いよねって話。伝わらなかったらごめん。
そこを見比べるとZETAは無論足りていない。
個人のフィジカルにしても、作戦に追随する故かパフォーマンスの発揮できないhiroron、ラッキーで何とかなってるがaimレベルが少し足りていないように感じるyuran。特にyuranはヴァイパーというある種センチネル(最近だと守りのデュエリスト感が増してる)なのでもうちょい頑張って欲しい。自分の土俵だとまぁ強いんだけどね。
総じて、やはり現体制にはどっしりとした話し合いの時間が必要だと感じます。
stage1はプレイオフ行けない(行けても勝てない)と思うので、キックオフ 〜 stage1で試して行き着いた最終形をstage2では見せて欲しい。
特に初見のオフ構成をpickマップで持ってきて負けるのはヤバいからなぁ…。
不安です。