現在5戦5敗。必ずダークホースになると豪語していた彼らはどこへ……。
まず個人的なDFMメンバーの所見を書こう。
・reita
チーム最年長ベテランのおじさん。csgoからもオフライン経験は多く、日本のトップシーンで活躍を続けてきた。
valorantでは使おうと思えばどのロールもいける。近年はIGLを担当する為索敵系イニシエーターが多い。オペレーターが上手く、プレイスタイルでは周りからも言われる通り「人が嫌がるプレイ」という敵の穴や油断を突くのが上手い。
・takej
reitaと同じく国内トップシーンを走り続けてきた選手。太った笑
ロールは主にスモーク。valorant初期ではブリーチを担当したり、スカイも一時期やっていた。勝負勘にも優れている選手、aimに自信ニキ。
・xnfri
昨年日本一位となったNthの看板イニシエーター。
好戦的なスタイルとaimが特徴的な選手。今年はスモークを担当している場面が多いが、そこは本人の器用さが現れていると感じる。
・anthem
FG → fav → SZ → RC と結構色んなチームを渡り歩いてきてる選手。
元々はデュエリストメインだったがチームの形に合わせて沢山のロールを使い、今ではreitaと同じく全エージェントを使えるであろう選手。
これは才覚というより本人の努力が大きい。個人的にDFM内で一番チームに対して献身的。この間IGLも始め、とにかく勝利の為に頑張ってます。
・suggest
韓国チームNUTURNで世界三位まで登り詰めた実績を持つ選手。当時は"韓国最強のフィジカル"とまで言われていたプレイヤー。
ロールはデュエリストとフラッシュ系イニシエーター。世界大会時はレイズを担当し、そこからブリーチの使用が多くなった。現在ではセンチネルも使っている。
・seoldam
ジェット全盛期時代にブンブン暴れまくっていた人。
Nth時代はクナイ一本残っていれば何かしてくれる…!を事実にする選手。たまにスカイも使う。
コーチは少し省略気味で
・hsk
ヨルだけでレディアント行ったり、PUBG時代は頭脳プレイで有名だった人。元DGW。
・メロフォ
元DGWで現コーチ。PUBG時代は凄かったみたいだが私はPUBG明るくないので割愛。
以上がチームDFM。そして現在リーグ5戦5敗……😞
私が思うにDFMの課題は大きく2つ、『ロール』と『コミュニケーション』。
『ロール』に関しては当初xnfriをイニシエーターで呼んだのにスモークになってる時点でおかしい。
勝手に推察するとここは恐らく、takejが思った以上にモクを上手くできなかった。
コントローラーはプロの中でも"誰でもできる寄りのエージェント"ではあるが、地味に視点移動が激しいのでローセンシとは相性悪め。
アストラでもオーメンでもその煩雑さは変わらず、且つ速さが求められる。そこがtakejにとってはスキルの判断含め、パフォーマンスに作用したのかな?と思う。そこでスモークでも器用にこなせるxnfriに白羽の矢が立ったと…。
その他ロールに関してもちぐはぐな場所がいくつかある。現在の構成で考えるとブリーチとセンチネル。
ブリーチは練度としてsuggestが一番だと思うが、本職ではないanthemやxnfriが担当することが多い。
ここは後の話に繋がるがコミュニケーションが問題になっている為だろう…。個人的にブリーチはイニシエーターの中でも一番難しいエージェント。味方と合わせるコールから始まり、スキルはその実ほぼ読みなのでマップを俯瞰で見れるIGL力も必要、更にスキルと武器切り替えのタイミングも大事なので、ちょっとやそっとの練習で使えるエージェントではない。
聞けば今回のTS戦、xnfriのチーム練習期間は3日だったとか…😱
センチネルはまだ柔軟に扱える。
役割としては待ち セット ラーク エリア取りがメイン。自己完結寄りでコミュエラ抱えていてもそこまで響かないロール。
ただここは世界中のトップ選手が集まって凌ぎを削るトップリーグなので、専門にやって来た人とそうでない人では当然理解度に差が出る。
以前reitaが強いチームの条件について話していたが、強いチームとは『現行最強メタに沿った上で各エージェントでの評価の高い専門家が集まったチーム』。
それに比べると今のDFMはどうだろう。明確に条件を満たしているのはジェットとKAY/Oぐらいではないのか?
『コミュニケーション』に関してはsuggestのみだが、去年国内stage2時点でbarceが問題を抱えているとインタビューで言っていた。
個人のランク配信を見る限りsuggest ソルダム両方とも問題なさそうに見える……が、ゲーム内での課題点を素速く簡潔に纏めるコミュニケーションは難しいのでは?
この異言語チームでの難しさは以前mittiが自分の経験を元に配信上で語っていた。
必要とされる日本語のレベルはそれこそネイティブぐらいらしい。注意を促したり連携でのかけ声程度は問題ないだろうが、それ以上の深いIGL的なコミュニケーションは難しいのだろう…。
ここは度々reitaがIGLの時に味方を上手く動かせていないのを見て思った。そうでなくともコミュエラ、起きる時は起きる。
ZETA戦等でDFMは満足に情報を取らずに賭けの様な配置やラッシュを仕掛けることが多かったが、これもコミュニケーションに由来していると思う。
お互いの意志疎通情報共有が迅速に明確に行えない為、事前に準備してきた動きや、強気な動きを仕掛けに行くしかない。相手の動きへの対策というのも非常に赤ちゃんである。
故にチームをまとめるIGLも当然鈍る。
だがそれ以前にIGLでもDFMは課題を抱えている。当初はreitaがIGLとしてチーム入りしたが、実は昨年から不調続きである。人読みなのか何なのかわからないが、全体的に変な動きとなるラウンドが度々ある。
だが全体では上手くいかなくとも単体で穴を突くシーンがよくある。
これもあってIGLはanthemをメインに、サブをreitaにして本人を1人で動きやすいセンチネルに起用したのだろう。
ところがメインIGLとなったanthem、随所で物足りなさが見える…。
素養はあるのだろうが、流石に時間も経験も足りていない。本来時間をかけて培っていくべきものをいきなりトップの舞台でやらなきゃいけないのだから本当しんどい。
Angelおじさんも長年の経験が成せる技だって言ってた。
ここまで『ロール』に『コミュニケーション』と、どれもチームの根幹をなす上で必要不可欠な要素である。
最近のvalorantは時代も変わり個人技ではどうにもならなくなって来ているので(DRX戦のスミスしかり)、チームとしての力は尚更大切!それができてないDFMは屋台骨の9割がぐらついてる様なものだろう。
そこを修正すべきなのはコーチだが、こちらも問題を抱えている……。
ヘッドコーチを務めるhskは黒歴史CR時代がなんのと言われているが、戦術コーチとしては有能だと思う。DGW時代からその片鱗はあった。
メロフォは正直よくわからない笑
話によるとチームのメンタルケア頑張っているらしいが、一番の薬は勝利だとtakej。
両コーチどちらもvalorantでの正式コーチ今年が一年目である。
……見通しが甘過ぎないか?
昨年国内シーンでも上位には食い込めなかった2人(正コーチ歴一年未満)で国際リーグ参入するとはどういう見通しか?
それに当初のDFMバトルスタイル、セカンドシェリフallにサードはガーディアンだったり、とにかく選手のフィジカル中心のやり方。
そんなに自信あるんだな〜と思って見てたが結果試合でthrifty一度も出していないんじゃないか?後に修正されたが今だと選手頼りの職務放棄にも見える。
それからは毎週負ける度に出場選手を変更したりロールをくるくる変えたり、正直言って『今まで何を練習してきたんだ?』。
ロスター確定してからそろそろ半年近いが、今までの練習の成果というのが殆ど感じられない。メンバー違ってもそこまで変化がない筈の連携面も日増しにボロボロの個人技頼み。コーチとしてセット以外上手くまとめあげれていないのである……。
これにはコーチだけでなく決定したDFM首脳陣も悪い。昨年で上手くいかなかった体制で補充せずどうして上手くいくと思ったのか???
2kr編成は鉄板になりつつあるが、その実成功してるチームは例外なくコーチが優秀(Nth昨年bailコーチ、今年jaeminコーチ)。
suggest残留に金かけまくったのか何なのか知らんが、見切り発射過ぎないか?
…とまぁ色々な要素が噛み合った結果今の全敗DFMです。
勝利の方程式というものが一文字もない成功体験もない。新設チームとして動くのであればまとめ役の優秀なコーチが死んでも重要というのが身に沁みてわかる。
次季は部門まるごと買収か、優秀コーチの獲得から始めた方が良い。
パブビュもガラガラで数人の青い風船叩く音が虚しくなり響くだけ、選手もコーチも泣いてんぞ。